αリノレン酸をアマニとアマニ油で摂る

アマニ油の原料、アマニの栄養素は

近頃話題となっているアマニ油ですが、健康に良いとされる成分を豊富に含んでいることから、注目を浴びるようになりました。

 

オメガ3系脂肪酸を多く含む食品はあまり多くないようですが、
厚生労働省が掲げるオメガ6対オメガ3の摂取比率4対1に、少しでも近づけたいものです。

アマニの成分特徴

アマニの成分には、以下のような特徴があります。

  1. 多価不飽和脂肪酸の中でも「αリノレン酸」の含有量が多い食物種子
  2. 非可溶性、及び可溶性の食物繊維が多い
  3. リグナンを多く含んでいる

αリノレン酸

αリノレン酸体内で作ることのできないオメガ3系脂肪酸のひとつです。
αリノレン酸が体内に入ると、青魚に多く含まれていて同種の脂肪酸であるDHAやEPAに代謝されます。
DHAやEPAには血液サラサラ効果がありますが、摂取量が少なければ血液ドロドロやアレルギーの原因ともなってしまいます。
近年は、花粉症やアトピーなどをはじめとして、各種のアレルギーを持ち合わせている人が増えていますが、その因果関係もあるとされています。

食物繊維

第6の栄養素として加わりましたが、近年改めて食物繊維を摂取する重要性が説かれています。
食物繊維には、お腹の調子を整えることで知られていますが、余分な脂肪分の排出を手伝ったりします。
腸内細菌には、

  • 有用菌
  • 有害菌
  • 日和見菌

がありますが、その中から有害なものを排除する役割も担っています。
アマニには便秘解消に重要な不溶性と水溶性両方の食物繊維が含まれていて、腸内環境を良くする為に一役買います。

リグナン

亜麻リグナンには、以下のような効果があるとされています。

  1. 抗酸化作用をもつポリフェノールのひとつです。
  2. 女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きを持つ為、骨粗鬆症を予防する効果があります。
  3. コレステロールの調整作用もあります。

女性ホルモンは、感情をコントロールしたり、コラーゲンや骨の生成を助けたりと様々な働きを持ちます。
この女性ホルモンの分泌量は閉経によって減少する為、更年期障害の症状は閉経後に起こるのが一般的です。

 

亜麻リグナンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た働きをする為、更年期障害の予防や改善に効果的です。
また、骨芽細胞と破骨細胞のバランスを保つ為にも働きますので、骨粗鬆症予防にも効果があります。